Japan Society of Next Generation Sensor Technology

第69回次世代センサセミナーシリーズ  グリーンセンサシリーズNo.3 
グリーンセンサ・NEDOプロジェクトの現状

11月22日に、多数の方のご参加で、盛会裏に終了いたしました。


日 時: 2012年11月22日[木] 13:30〜16:30

場 所: 化学会館6F 601号室 (千代田区神田駿河台1-5)

主 催: 次世代センサ協議会

協 賛: [一社]電気学会、[公社]計測自動制御学会、センシング技術応用研究会、[一財]マイクロマシンセンター、
     [一社]日本計量機器工業連合会、安全工学会、MEMSパークコンソーシアム、フジサンケイ ビジネスアイ  
                                              

開催趣旨

 省エネに貢献する有望技術として、グリーンセンサ・ネットワークシステム技術が注目されております。現在、NEDOプロジェクトとして開発が進められておりますが、今回のセミナーでは、プロジェクトの概要及び個々のテーマの現状について開発者ご自身からご紹介いただきます。今後のグリーンセンサの技術動向を知るために、大変有意義な講演会になると期待されます。関係各位の積極的なご参加をお待ち申し上げます。

プログラム

13:30-14:00  グリーンセンサ・ネットワークシステム技術開発プロジェクトの概要
  センサネットワークに使用されるセンサ端末の共通的な課題である、無線通信機能、自立電源機能および
  超低消費電力機能を搭載した革新的センサ端末の開発、さらにそれらを用いたセンサネットワークシステ
  ムによる省エネ実証実験の活動外湯について紹介する。

 
       
         技術研究組合NMEMS技術研究機構 研究企画部長 逆水登志夫氏
14:05-14:35  電力モニタリングを非接触で可能にする高感度電流・磁界センサの開発
  NEDO共同研究事業グリーンセンサ・ネットワークシステム技術開発プロジェクトでは、超小型、超低消費
  電力のセンサ開発に取り組んでいる。そのひとつである、各機器の電力使用量が非接触で測定可能な超小
  型、超高感度の電流・磁界センサの開発について、開発している要素技術やその課題などを紹介する。ま
  た、この電流・磁界センサに無線通信機能や自立電源電源を搭載したグリーンセンサ端末の実用化イメー
  ジについても紹介する。
    
              技術研究組合NMEMS技術研究機構 主任研究員 加藤暁之氏
14:40-15:10   イオン液体のCO2吸着を用いた低消費電力CO2濃度センサの開発
  国家プロジェクト グリーンセンサ・ネットワークでは、低消費電力なセンサ開発に取り組んでいる。CO2
  を特異的に吸着するイオン液体に着目し、既存のCO2センサと比べ、@低消費電力A小型B高速応答を期待
  できる新しいCO2センサについて紹介する。このCO2センサをベースに無線通信機能・自立電源電源を搭載
  したグリーンセンサ端末を用いたエネルギー消費量等の見える化及びエネルギー消費量の制御による省エ
  ネの実証実験についても紹介する。   
    
                技術研究組合NMEMS技術研究機構 研究員 本多祐仁氏
15:10-15:25           休   憩
15:25-15:55  低消費電力センサ端末を実現するエネルギーマネジメント回路・信号処理回路技術の開発
  環境発電を用いた無線センサ端末を実現する要素技術として、低電力アナログ回路技術の開発に取り組んで
  いる。本講演では、無線センサ端末の間欠測定動作に最適化しエネルギーを効率良く利用する時分割動作技
  術と、アナログ・デジタル変換の速度および精度を維持したまま低電力化するデジタル補正技術を適用した
  低電力アナログフロントエンド回路について紹介する。

         
                技術研究組合NMEMS技術研究機構 研究員 藤森 司氏
16:00-16:30  有機半導体ナノファイバーを用いた高効率自立電源の開発
  ワイヤレスセンサネットワークシステムのセンサ端末に十分な電力を供給するためには、屋内環境に分散す
  る微小なエネルギーを効率よく捕集し、電気エネルギーに変換する必要がある。本講演では、室内照明から
  のエネルギー捕集に適した有機薄膜太陽電池の概要とナノファイバー構造を利用した有機薄膜太陽電池の高
  出力化に関する取り組みを紹介する。

                   東京工業大学 大学院理工学研究科 専任准教授 松本英俊氏